Columnコラム

2026.01.04

CT検査で分かること・分からないこと – 検査の役割を正しく理解するために –

体の不調があるとき、
「CTを撮れば原因が分かるのでは?」と思われる方も多いかもしれません。

CT検査は非常に有用な検査ですが、
すべてが分かる万能な検査ではありません
CTで分かること、分からないことを正しく理解することが大切です。


■ CT検査とは

CT検査は、X線を用いて体の内部を輪切り状に撮影し、
臓器や骨、血管などの状態を詳しく確認できる検査です。

短時間で撮影でき、
体の中を立体的に評価できる点が大きな特徴です。


■ CTで分かること

CT検査では、以下のような異常を確認することができます。

  • 肝臓・胆のう・膵臓など腹部臓器の異常

  • 腸閉塞や腸の炎症

  • 虫垂炎(盲腸)

  • 腹腔内の出血

  • 腫瘍やしこり

  • 結石(胆石・尿管結石など)

  • 肺炎や肺の異常

  • 外傷による骨折や内出血

腹痛や発熱、外傷など、
原因の特定を急ぐ必要がある場合に特に有効な検査です。


■ CTでは分からないこと

一方で、CTには限界もあります。

CTでは、次のようなことは分かりません。

  • 胃や腸の粘膜の細かな変化

  • 初期の炎症や小さな病変

  • 機能的な異常(自律神経・ストレスなど)

  • アレルギーや体質による症状

例えば、
胃炎や大腸の初期病変は、
内視鏡検査のほうが適している場合があります。


■ CTを撮っても異常がない場合

CT検査で明らかな異常が見つからない場合でも、
症状が続くことはあります。

その場合には、

機能的な不調

一時的な炎症

他の検査が必要な状態

などを考慮し、
症状に応じた対応を行います。


■ 検査の選択が重要です

当院では、
「とりあえずCTを撮る」のではなく、
症状や経過に応じて、最も適切な検査を選択することを大切にしています。

CT、内視鏡、血液検査などを組み合わせて、
必要な情報を整理し、診断につなげます。


■ 当院での診療について

当院では、腹痛や発熱、外傷などに対して、
必要に応じてCT検査を行い、原因を評価します。

検査結果をもとに、
現在の状態や今後の対応について分かりやすくご説明します。


■ 当院の診療の考え方

当院では、
検査は「目的」ではなく、判断のための手段と考えています。

症状や状況に応じて、
本当に必要な検査を選び、
不安な時間をできるだけ短くする医療を行っています。

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