
体の不調があるとき、
「CTを撮れば原因が分かるのでは?」と思われる方も多いかもしれません。
CT検査は非常に有用な検査ですが、
すべてが分かる万能な検査ではありません。
CTで分かること、分からないことを正しく理解することが大切です。
■ CT検査とは
CT検査は、X線を用いて体の内部を輪切り状に撮影し、
臓器や骨、血管などの状態を詳しく確認できる検査です。
短時間で撮影でき、
体の中を立体的に評価できる点が大きな特徴です。
■ CTで分かること
CT検査では、以下のような異常を確認することができます。
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肝臓・胆のう・膵臓など腹部臓器の異常
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腸閉塞や腸の炎症
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虫垂炎(盲腸)
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腹腔内の出血
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腫瘍やしこり
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結石(胆石・尿管結石など)
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肺炎や肺の異常
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外傷による骨折や内出血
腹痛や発熱、外傷など、
原因の特定を急ぐ必要がある場合に特に有効な検査です。
■ CTでは分からないこと
一方で、CTには限界もあります。
CTでは、次のようなことは分かりません。
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胃や腸の粘膜の細かな変化
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初期の炎症や小さな病変
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機能的な異常(自律神経・ストレスなど)
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アレルギーや体質による症状
例えば、
胃炎や大腸の初期病変は、
内視鏡検査のほうが適している場合があります。
■ CTを撮っても異常がない場合
CT検査で明らかな異常が見つからない場合でも、
症状が続くことはあります。
その場合には、
機能的な不調
一時的な炎症
他の検査が必要な状態
などを考慮し、
症状に応じた対応を行います。
■ 検査の選択が重要です
当院では、
「とりあえずCTを撮る」のではなく、
症状や経過に応じて、最も適切な検査を選択することを大切にしています。
CT、内視鏡、血液検査などを組み合わせて、
必要な情報を整理し、診断につなげます。
■ 当院での診療について
当院では、腹痛や発熱、外傷などに対して、
必要に応じてCT検査を行い、原因を評価します。
検査結果をもとに、
現在の状態や今後の対応について分かりやすくご説明します。
■ 当院の診療の考え方
当院では、
検査は「目的」ではなく、判断のための手段と考えています。
症状や状況に応じて、
本当に必要な検査を選び、
不安な時間をできるだけ短くする医療を行っています。
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