Columnコラム

2026.04.13

下痢と便秘を繰り返すときに考えること

下痢と便秘を繰り返すときに考えること

― 原因と受診を検討する目安 ―


はじめに

「下痢が続いたと思ったら、今度は便秘になる」
「お腹の調子が安定しない」

このように、下痢と便秘を繰り返す症状は珍しくありません。

一時的な体調変化で起こることもありますが、
症状が長く続く場合には、背景に病気が関係していることもあります。


下痢と便秘を繰り返す主な原因

■ 過敏性腸症候群(IBS)

腸の動きが過敏になり、

  • 下痢型

  • 便秘型

  • 混合型(下痢と便秘を繰り返す)

などのタイプがあります。

ストレスや生活リズムの変化が影響することもあります。

腸は自律神経の影響を強く受けています。
ストレスや生活リズムの乱れが続くと、腸の動きが不安定になり、
下痢と便秘を繰り返す状態になることがあります。


■ 生活習慣の影響

  • 食事内容の変化

  • 水分不足

  • 不規則な生活

  • 強いストレス

これらが腸の動きに影響することがあります。


■ 注意が必要な病気

次のような症状を伴う場合は、慎重な判断が必要です。

  • 血便がある

  • 体重減少がある

  • 強い腹痛が続く

  • 貧血がある

  • 40歳以降で初めて症状が出現した

このような場合には、
大腸の病気が関係している可能性も考慮します。


症状の見分け方のポイント

■ 比較的よくみられるパターン

  • 排便後は痛みが軽くなる

  • ストレスが強いと悪化する

  • 症状の波がある

■ 受診を検討すべきサイン

  • 症状が数週間以上続く

  • 徐々に悪化している

  • 出血を伴う

  • 全身状態が悪い


受診を検討する目安

■ 早めに相談したほうがよい場合

  • 下痢と便秘を繰り返す状態が続く

  • 市販薬で改善しない

  • 腹痛や膨満感が続く

■ 早急な受診が必要なサイン

  • 大量の血便

  • 黒色便

  • 強い腹痛

  • 発熱や脱水症状


当院での対応について

当院では、

  • 症状の詳しい聞き取り

  • 生活習慣の確認

  • 必要に応じた検査の検討

  • 今後の対応方針の説明

を行います。

※ 現時点では大腸内視鏡検査は行っておりません。
必要と判断した場合には、適切な医療機関をご紹介します。


当院の診療の考え方

下痢と便秘を繰り返す症状は、
機能的な問題であることも多い一方で、
見逃してはいけない病気が隠れている場合もあります。

当院では、
症状の背景を整理し、安心して次の行動が取れるようにすることを大切にしています。

気になる症状がある場合は、ご相談ください。

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