Columnコラム

2026.03.16

血便が出たときに考えること

血便が出たときに考えること

― 痔が原因の場合と、注意すべき症状 ―


はじめに

排便の際に血が混じっているのを見つけると、
「痔だろうか」「何か重大な病気ではないか」と不安になる方も多いと思います。

血便は、比較的よくみられる症状ですが、
原因は一つではありません。
血の色や出方、ほかの症状を整理することが大切です。


血便とはどのような状態か

血便とは、便に血が混じる、あるいは排便時に出血を伴う状態を指します。

  • トイレットペーパーに血が付く

  • 便の表面に血が付着する

  • 便器が赤く染まる

  • 便が黒っぽくなる

など、出方にはいくつかのパターンがあります。


鮮やかな赤い血(鮮血)の場合に考えられる原因

鮮やかな赤い血が出る場合、
肛門に近い部分からの出血であることが多く、

  • いぼ痔(痔核)

  • 切れ痔(裂肛)

などが原因となることがあります。

排便時のいきみや、便秘・下痢が背景にあることも少なくありません。


黒っぽい便(黒色便)の場合

便が黒く、タールのような見た目をしている場合、
胃や十二指腸など、上部消化管からの出血が疑われます。

この場合は、
早めに医療機関を受診することが重要です。


血便=必ず痔とは限りません

血便の原因は痔であることも多い一方で、
大腸の病気が関係する場合もあります。

特に、次のような症状を伴う場合は注意が必要です。

  • 出血が繰り返し続く

  • 便が細くなった

  • 下痢と便秘を繰り返す

  • 腹痛が続く

  • 体重減少や貧血がある

  • 40歳以降で初めて血便が出た

このような場合には、
自己判断せずに相談することが大切です。


受診を検討する目安

比較的早めに相談したほうがよい場合

  • 血便が数日以上続く

  • 出血の量が増えている

  • 排便時の痛みや違和感がある

  • 以前より症状が悪化している

早急な受診が必要なサイン

  • 黒色便が出た

  • めまい・動悸・息切れがある

  • 大量の出血がある

  • 強い腹痛や発熱を伴う


当院での対応について

当院では、血便の症状について、

  • 症状の詳しい聞き取り

  • 必要に応じた診察

  • 原因として考えられる病気の整理

  • 今後の検査や対応方針の説明

を行います。

※ 現時点では、当院で大腸内視鏡検査は行っておりません。
内視鏡検査が必要と判断した場合には、
適切な医療機関をご紹介します。


当院の診療の考え方

血便は、
「よくある症状」である一方で、
放置すべきではない場合もあります

当院では、
症状の背景を整理し、
今すぐ対応が必要か、経過を見てよいかを明確にお伝えすることを大切にしています。

不安な症状がある場合は、
どうぞお気軽にご相談ください。

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